そろそろ季節の変わり目ですが、季節の変わり目で多いのがぎっくり腰です。
ぎっくり腰での急性の痛みは一括りに急性痛といっても動ける程度の軽度の痛みから動けないぐらいの重度の痛みまでさまざまです。
動けるぐらいの軽度の痛みは筋肉が硬くなっている状態が多くみられます。(ただ筋肉の痛みでもやはり軽度の痛みから激痛までさまざまです。)
動けないぐらいの痛みのときは炎症を伴っていることがあります。強い力が軟部組織に加わり筋肉の炎症、関節(包)の炎症、筋膜の炎症を伴っていることがあります。(注. 炎症というものは治癒の一端でもある)ぎっくり腰は腰椎捻挫ともいわれています。捻挫というと足首を捻挫した経験がある方は多いと思います。足首の捻挫も翌日になれば痛みが軽減している捻挫もあれば関節が膨れあがって足を着くことさえ困難な状態のときがあります。つまり腰椎捻挫とはこの足首に起きていることが腰にも起きている状態のことですね。
では、このような動けないぐらいのぎっくり腰になってしまったらどうすればいいのでしょうか?
最近の考え方としてぎっくり腰などの痛みは早めに動かした方が早く回復するということがいわれていますが、動けないぐらいの痛みのときは動かしてしまうと更に悪化する場合があります。皆様にお伝えしているのが「動かすと痛い」ということは、「体が動かすと痛いから動かさないでね」と言っているのではないでしょうか?これを「体の声とか体からのメッセージ」とお伝えしています。動かすと痛いから体は痛みを出すことによって動かさないように守っているともいえます。足首の捻挫を考えれば足首が腫れあがっているときは誰も動かそうとはしないですよね。このような状態のときは楽になる姿勢をみつけて2~3日安静しかありません。間違っても「ぎっくり腰の治し方」でYouTube検索をして真似をしないでくださいね。その方の状態に合えば楽になる場合もありますが、間違ったやり方をすると余計に痛みが強くなる場合があります。
先に「体は痛みを出すことによって動かさないように守っているともいえます」と記述しましたが、動かすタイミングは「動かすと気持ちがいい、心地いい」という状態です。背伸びをしたりして伸びると気持ちがいいものです。「気持ちがいい、心地いい」というのは動かしてもいいですよという体からのサインだと思うのです。
そして施術は痛みが出て炎症としての治癒が完了する3日後ぐらいからになります。