股関節痛
股関節
股関節は上半身を支えたり、動くとき、歩く、走る、など体を動かす際にとても重要な関節です。
股関節に痛みがあると歩くときや階段の昇り降り更に立っているだけでも痛いので日常生活が大変
不便になります。
股関節の構造
股関節は寛骨臼という骨盤のくぼみに、大腿骨頭という球状の大腿骨がはまり込むことによって形成されています。
大腿骨頭は球状ですから、股関節を曲げる、伸ばす、横に開く、内側に閉じるなどいろいろな方向に動かすことが出来ます。
いろいろな方向に動かしますから、股関節周りには22本の筋肉があります。
股関節の疾患
整形外科的な病名をあげると、
先天性股関節脱臼、股関節の先天性異常、ペルテス病、股関節炎、感染症、大腿骨頭すべり症、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症などがあります。
7~8割が筋肉の痛み
整形外科に行き、上記のような疾患がない場合には異常なしと言われます。
疾患がない場合のほとんどは筋肉の痛みです。
筋肉が硬くなってしまっていることを筋スパズムといいます。そのスパズムにより筋肉は不随意収縮してしまい筋肉が硬くなっている状態です。
股関節が痛いといって来院される方に
「股関節のどの辺が痛みますか?」とお聞きすると「股関節の前(鼠径部)」「お尻の横」「内股の付け根」とお答えいただくことが多いです。
股関節の本当の位置は一番上の図に示した位置にあります。(または下の画像)
来院されるほとんどの方は本来の股関節とは違う部分の痛みを訴えています。
股関節に疾患がなくて、また炎症がなければ7~8割は筋肉由来の痛みのことが多いのです。
※医道の日本社 Clinical Massageより