南福島整体院の大内です。
肩が痛いという高校生のK君。
部活で野球をやっていて投球時に肩が痛みます。
肩の痛みで現在はボールを投げられない状態なので他の部員とは別メニューで練習をしているそうです。
実際にボールを投げてみないと痛みがわからないので、検査としては結帯動作という動きをしてもらいます。結帯動作とは腕をうしろに回すような動作で、左は動きも良いし痛みもありません。
痛みのある右腕を同じ動作をしていただくと、左よりも動きが悪く痛みがあります。この動きと痛みを指標とします。
この結帯動作といううしろに腕を回す動作は俗にいう四十肩、五十肩の方はこの動きが悪く痛みが強くなります。
1回目の施術が終わり動きのチェックをすると動きも良くなり痛みも少なくなります。でもこのような症状の場合、一旦状態が戻ってしまいますので何度かの施術が必要となります。
施術を繰り返すうちに5回目来院時に状況をお聞きすると投球では強く投げてもほとんど痛みはなくなったと言っていただきました。でもまだ怖さはあるようです。
このまだ怖さがあるというのは脳の問題なんですね。これを痛みの可塑性と言ったりします。痛かった状態のときのことを脳で覚えてしまっているんですね。このような状態の場合は軽めから投球をしていって「もう大丈夫」というのを脳に伝えてあげる。その動作をすると痛くなると脳が覚えてしまっているので、「もう痛くない」と書き換えてあげるといいんですね。
このK君、実は肩だけの痛みではなかったのです。
お尻から脚にかけて痛む坐骨神経痛も持っていたようなのです。
2回目来院時に「実は坐骨神経痛のようで左が痛かったのがすっかり良くなりました」とのことです。
1回目のときに坐骨神経痛のことは何も言ってくれませんでした。
お母さんと一緒に来ていましたが、そのことをお母さんが聞いて「そうだったの?」とビックリされていました。
肩の痛みは野球をするうえで投球が出来ないということは致命的ですが、坐骨神経痛の痛みはなんとか我慢していたのでしょうね。
わたしは人の体を見てどこが悪いか言い当てられるというようなゴットハンドでもないし言われるまでわかりませんでした。
でも肩が痛い、首が痛い、腰が痛い、坐骨神経痛という部分的なカラダの痛みは結果であって全体としてのカラダの捻じれ、ひずみを取ってあげれば良くなっていくものなんです。
お陰様で有難うございます。(^^♪