トリガーポイントとは
トリガーポイントとは簡単にいうと筋肉の中に出来た硬結です。
トリガーとは「引きがね」、ポイントとは「点」です。
つまり痛みの「引きがね点」ということになります。
トリガーポイントはアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの主治医であったJanet G. Travell M・Dらによって初めて紹介されました。
TravellとSimonsは筋筋膜トリガーポイントを次のようにに定義しています。
「骨格筋にある刺激に過敏な場所に認められる索状硬結中に触知できる過敏な小結節と関連がある。その場所は圧すると痛く、特有な関連痛や関連性の過敏、運動機能障害あるいは自律神経症状が生じる。」医道の日本社 トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアルより
そしてなぜ筋肉のなかにトリガーポイントができるかというと、同じ動作の繰り返しや同じ姿勢の維持、または急激な力が体に加わったときにできやすいものと思われます。
トリガーポイントが筋肉のなかにできるとその部分に痛みを起こしたり、関連痛、放散痛といい、他の部分に痛みを飛ばしてしまうこともあります。
わかりやすい例でいえば、強い肩こりが起きると頭痛が起こったりします。肩こりがおさまると頭痛もスーとなくなっていく場合があります。これを関連痛といったり放散痛といったりします。肩こりと頭痛が別々におこっているのではなく、肩こりがおきているから頭痛がおきているということになります。
エンタプライズ社
トリガーポイント疼痛パターンより
肩こりに限らず体のいろいろな部分で上記のようなことが起きる場合があります。たとえば坐骨神経痛と一般的にいわれているものの中にはお尻の筋肉が硬くなり脚のうしろや横にシビレ、痛みなどを出してしまう場合があります。
エンタプライズ社
トリガーポイント疼痛パターンより
最近このトリガーポイントはテレビや雑誌で取り上げられることが多く、筋骨格系の痛みに多く関わっていることが紹介されています。
ではこのトリガーポイントを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?
テレビや雑誌ではテニスボールや卓球の玉で硬結のある部分をほぐすやり方が紹介されています。
それでも痛みを解消することが出来ると思います。
でもそれでは結果としての痛みや違和感を取り除いているだけであって、原因までは除去していないわけです。
当院の施術では結果として筋肉が硬くなっている部分をテニスボールなどで押したりするのではなく、原因となっている体のゆがみ、ひずみにアプローチすることによって押したり、揉んだりすることなくトリガーポイントを解消していきます。