O様は腰痛でご来院されました。
ご予約のお電話をいただいたのは娘さんでネットで当院をみつけてご予約をいただきました。
問診時にお話を伺っていると腰痛以外にも股関節にも痛みがあり、以前整形外科で変形性股関節症と診断されていました。
整形外科では人工股関節の手術と言われていたそうです。
しかし親戚やお知り合いで人工股関節の手術をしてもあまり思わしくない状態の方が多く手術の選択はしたくないとのことでした。
腰痛の検査と同時に股関節の検査をすると仰向けで膝を曲げて股関節を胸の方に曲げる屈曲の動きが95度です。(通常は120度動きます。)
股関節を90度曲げて下肢を外側に捻る動作の外旋という動きは5度。(通常は45度)
内旋は35度(通常は45度)
また脚を伸ばして外側に開く動作の外転の動きは35度です。(通常は45度)
結果的に施術4回目には胸の方に曲げる屈曲の動作は120度
外旋は30度。外転は45度まで改善しました。
動きが動きにくくて硬いから痛みが出ますが、動きやすくなってくると同時に痛みも少なくなっていきます。(動きにくいというのは体が自然と動かさないように守っているとも考えられます)
股関節は4回目の施術で階段を昇るときに1段1段昇っていたのが左右交互に昇れるようになった。また爪切りや靴下を履く動作の脚を引き寄せる動作もやりやすくなったとおっしゃっていただきました。
O様の場合は変形があまり進んでいない状態なので股関節の可動域が改善しましたが、変形が進んでいる場合は改善しないこともあります。またO様の股関節はいまの状態ならば手術をしなくても一生ご自分の脚で歩けることもお伝えしました。