こころと痛みの関係
椅子がこわい
作家で「夏樹静子サスペンス劇場」でお馴染みの夏樹静子さんは
3年間原因不明の腰痛で苦しみました。
その闘病記を「椅子がこわい」という題名で1冊の本にまとめられています。
本を書くのに椅子に座り机に向かいますが、腰痛のため椅子に座ることが
出来ずに、床に腹ばいになり執筆されたそうです。
新幹線でも椅子に座れないので、座席を3席確保して横になり移動されました。
いろいろな病院に行きレントゲン、MRIを撮っても異常なし。
その後、整体やカイロプラクティック、鍼、灸、マッサージ、除霊、お祓いなど良くなると思える考えられる方法は全部試してみました。
それでも一向に腰痛は治りません。
そんなとき1人の心療内科医と出会います。
「夏樹さんの腰痛はこころが痛みを出している腰痛です」と告げられます。
夏樹さんは作家ですから原稿を依頼されます。
「そんなに依頼を受けて締切まで出来るのか?」という自分と「出来る」という自分が心の中で葛藤します。
そのこころの葛藤が腰痛としてあらわれていたのです。
体に語りかけると病気は治る
著者の長田先生は田園調布で整形外科を開業されている整形外科医です。
長田先生の著書「体に語りかけると病気は治る」のなかにもなぜ「こころ」が病気や痛みなどを訴えているのかというメカニズムが詳しく書かれています。
本書の一節から
「あなた自身の中にある抑圧された感情や葛藤、不安、考え方のクセ。それらがあなたに気づいてほしくて、病気やケガを導いているのです。」
「病気やケガは、あなた自身が「気づいてよ」と語りかけている、ウェイクアップコールともいえます。」
「病気とは、自分への気づきを促して、健康になるための始まりなのです。」
病気を引き受け、「私はこの病気になって、どういうことに気づこうとしているのだろう」という視点をもてたとき、あなたは治癒への大きな一歩を踏み出したことになります。」
病気とはこころの声なんですね。
「いまここ」
「直感を大事にする」
「鏡の法則」など整形外科のお医者さんらしからぬ語りかけで、
体の痛み、病気になるということはどういうことなのかを、
わかりやすく語られています。
田園調布長田整形外科 長田夏哉先生