5合目で1時間ほど高度に体を慣らせていざ出発です。
歩き出しの道は平坦で「このまま頂上まで行くのかな?」と思わせるほど順調です。
そして岩場があらわれると、ここからが大変でした。
足への負担、高山病への不安。
そんなこんなでようやく8号目に到着です。
しかし、まだここからが大変でした。
8号目だから頂上まではもう少し。
と思っていると、ここから本8号目までがまだまだ長く感じました。
歩いても歩いてもなかなかたどり着かない。
太陽が出てくると暑さを感じ、暑いかと思えば霧が出て風が吹くと
極端に寒くなりの繰り返しでした。
同じペースで進んでいく登山者は外国人が多く3~4人で進んでいきます。
折れそうになる心を何とか持ち直してくれたのは、70代ぐらいの男性が
お一人で息を切らせながら登っていたり、60代の女性がお一人で登って
いらっしゃるのかと思えば、休憩のときにお話させていただくとご主人が
さっさと一人で先に行ってしまうらしいのです。
わたしより年齢の高い方がもくもくと登っているのを見ていると、なんとなく
こころの内側からエネルギーが湧いてきました。
そんなこんなでようやく頂上の鳥居が見えてきました。
時計をみると午後7時です。
午前10時20分に登りはじめたので五合目から約9時間かかりました。
頂上に着くと丁度暗くなりはじめてお月さまが見えます。
通常お月さまは見上げるものですが、頂上からは見下ろす位置でした。
そして丁度夕焼けとも重なってなんともよい景色のなかで、ほんのすこしの
贅沢を味わいました。
また次回に続く・・・・。